随想
2016年7月7日
随想(4)
友人鳩山邦夫さんが亡くなった。私より10才も年下だし、とても健康な方だったのでショックを受けた。
彼とは昭和51年初当選組であると同時に、次の選挙では一緒に落選した。この落選がなければ彼は有力な総理候補だったと思う。
東京の選挙区は厳しい。
彼の方が先に文部大臣をやった。在任期間は404日であった。私も初入閣は文部大臣で在任期間は405日で、よく彼に俺の方が一日の長があると言っていた。
彼は甲子園の高校野球の始球式を楽しみにしていたが、直前に用事が入り一回も行けなかった。私は夏・春・夏と三回始球式でマウンドに立った。2ストライク、1ボールであった。
鳩山さんは東大も優秀な成績であったが、私がみて素晴らしく頭の良い人であった。人に愛される人柄であった。人はあまり知らないが競走馬の血統等は全部頭に入っていた。
彼が元気だったら、今東京都知事候補になっていただろう。家族等だけの密葬に押しかけて行って、彼の最後の姿を拝んできた。ご冥福をお祈り申し上げたい。