経歴
2016年1月11日
私の歩んで来た道(15)
私が学校でやっていたスポーツはいくつかある。
寮の生活は月曜日〜金曜日までが勉強。そして土曜日はスポーツ。日曜日は外出。というように決まっていた。但し日曜日の外出は月2回となっていたので、この2回は家に帰って家族に会ったり、美味しいものを食べたりと大事な日であった。
テニスもやったが、あまり上手くはなれなかった。
日本ではあまり知られていないが「スクオシュ」というゲームがあって、私は学校の中では上手い仲間に入っていたと思う。
サッカーはやらなかった。私が参加していたのは「グランドホッケー」のチームで、かなり有力なプレーヤーであった。
ある時「クロス・カントリー」を学校が主催した。私も出るために懸命に練習に励んだ。
クロスカントリーといっても学校を出発して、砂漠の目標点まで行って帰ってくるという、長距離の競技で、美しい自然の中を走るのとはわけが違っていた。
練習のお陰で全学で三位になれたのは嬉しかったが、最後の0.5km位はとても苦しく、辞めたいという気持ちが出てきてしまう。それをこらえて最後まで走りぬくのはやはり精神力がないと駄目だし、練習の積み重ねがないと駄目だと思う。
翌年も参加したが、ろくに練習もしないで出場したので、途中棄権というみじめな結果になった。練習と精神力、これはどのスポーツをとっても大事なことである。
冬休み、春休み、夏休みの間は家に戻り、ピンポンを弟と争ったが、だんだんむこうに負けるようになり、ラケットを叩きつけるような悔しさがあった。
また水泳はクラブでよくやっていて25mのプールを一度も浮上しないで泳げるようになり、一日に1,000mから1,500m泳いでいた。
夏、アレキサンドリアの海で水中メガネをつけて潜ると、美しい熱帯魚を見ることが出来た。
知識だけでなく、スポーツもやって、心身を鍛えるというのが教育方針だった。