経歴
2016年1月11日
私の歩んで来た道(16)
その頃レコードに大進歩があって、LPというものが出現した。
長時間聴けるし、音質もとても良い。しかしLPレコードは高価なもので我が家には4枚しかなかった。
1枚目はロビンシュタインのラフマニノフピアノ協奏曲2番。
2枚目は表がメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲、裏面がモーツアルトのバイオリン協奏曲第3番(アイザックスターン演奏)
3枚目はオペラ「カルメン」の全曲。
3枚目はイタリアの有名なオペラ歌手「カルソー」の歌うオペラの名曲集。
これらの4枚を本当にすり減る程、何回も何回も聞いた。
このうちの1枚は私の家に残っている。ラフマニノフの2番である。
同じ曲を他のピアニストのものを聴くが、やはりロビンスタインのものが一番聴きやすく、テンポも強弱もこれにまさるものはないと思う。
自分のピアノは「エリーゼのために」を手始めに「トロイメライ」「ショパンのワルツ集」「ショパンのポロネーズ」ベートーベンのピアノソナタ「悲愴」など弾けるようになっていったが、17歳以降はピアノのある環境にはなかったので、事実上ピアノは辞めてしまった。